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歩行動作指導について

こんにちは!筋トレ好きな新人理学療法士です!

今回は、歩行動作指導についてアウトプットしていきます。

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皆さん、歩行動作指導はどのように指導していますか?

よく聞くのがきれいな姿勢で歩きましょう!という方が多いと思いますが

それはその患者に対して本当にいい歩行なのでしょうか?

歩行時に体幹前傾している患者に"胸を張って歩きましょう”というと

少しぎこちない歩き方になってりして“じゃあ楽な姿勢で歩いてみましょう”というと

必ず体幹前傾して歩行すると思います。

こういう時は、その患者にあった代償方法を指導してあげる必要があります!

 

 

歩行指導の普遍的要素

歩行指導における普遍的なものとして

2つの要素があります!

一つ目は、上半身重心の配置の適正化です!

効率のいい歩行の際、上半身の重心は必ず股関節直上に位置します。この、位置がズレることにより転倒のリスクが高まり歩行能力の安定性低下にも繋がります。

二つ目は、下肢の抗重力伸筋群の強化です!

これは一つ目で説明した要素にも関与します。

例えば、股関節伸筋である大殿筋の筋力低下がある場合、体幹の前傾が防げず重心位置が股関節直上から外れ転倒のリスクが高まります。そのため、体幹をコントロールし重心位置を股関節直上に留めるためには股関節伸筋の筋力強化が必要となってきます。

 

歩行指導の流れ

①歩行時のアライメントの観察や関節への負荷を生じさせる機能、構造的問題点の抽出を行う。また運動療法や指導にて負荷を軽減させ疼痛が変化するか評価します。

②日常生活を聴取し、活動内容や活動量から具体的にどのような場面で実践しているかや

患者自身が実施・継続可能な日常生活の過ごし方を提案する必要があります。

応用歩行練習

応用歩行では関節の負荷を考えて歩行練習をする必要があります。

変形性膝関節症を例として考えます。

 運動療法や物理療法で疼痛や筋力、可動域が改善しても、変形の進行や

疼痛の増悪のリスクが考えられる場合は実施しない。

次に階段昇降練習では昇段時に体重比で股関節には約6倍、膝関節には約4.4倍

降段時には股関節に約4倍、膝関節には約4.9倍の負荷が関わると報告されており

このことを考えると少しでもリスクがあるとなると積極的な昇降練習などは行うことはできません。

その場合、日常生活ではエレベーターやエスカレーターを使うように指導することが好ましい。

また、杖などで関節への負荷を避けるほかに荷重量の調節が出来ることや

杖歩行の屋外歩行での活動性効果として立位能力の向上、歩行時の不安感軽減

自覚的疲労感の軽減、、脈拍増加率の低下、歩行距離の延長などが報告されています。

そのため、バランス能力などの評価を行い転倒のリスクが低い場合は

出来るだけ早期から屋外歩行を行い、能力改善を図るのが早期退院へと繋がると思います。

まとめ

歩行指導するにあたってどの疾患においても共通する要素は上半身の位置を股関節直上に戻すこと股・膝・足関節の伸筋群の強化です。

流れとしては、歩行時のアライメントの評価を行い疼痛など問題点を抽出し、運動療法や指導により再評価を行い、また日常生活をしっかりと聴取し患者の実施・継続できる過ごし方を提供すること。

応用歩行では関節の負荷をしっかりと把握した上で階段昇降練習など行う必要があります。

 

最後まで見ていただきありがとうございます。

少しでも皆様の明日の臨床に繋がればなと思います。